ところが>>128に示した止息経について解説すると、まず九次第の各禅定においてこうした止息が可能であると書いています。
ちなみに止息とは息を止めるだの呼吸とは全然関係ありません。
この場合の息とは休息とか息災とか使われるように、止と同じように、止める、やめるという意味があります。
つまり止息とはとめる、やめる、なくすという意味があるわけです。
九次第の禅定によってこういったものを 停止させていく力があると示すわけですね。
その中には出入息というこれは文字通り呼吸のことですが、 呼吸を止めると言うか 調整制御することも入っています。
しかし一番最後に貪欲心に於いての解脱 、恚癡心に於いての解脱を示します、つまり、貪瞋癡の 煩悩からの解脱こそ、
勝れた止息であり、奇特な止息であり、上なる止息であり、無上なる止息 であると四つの形容詞で 賛嘆したものです。
そして一番最後に、 「諸の餘の止息に過上なる者無し」と名づくとありますが、これはこの四つの形容詞で表現した
貪瞋癡の煩悩をなくす止息に比べて、 これを過ぎたる上の物は無いとしたわけです。
つまり先に述べた九次第定の禅定においてと言うか、可能な止息効果よりも、 貪瞋痴の煩悩をなくすことが第一なんだぞ
と いつも説く教えを述べた経典です。
これのどこが4種類の呼吸法なのか?
また具体的な修行法としては、煩悩をどうやって止息していくかということは経典全体で 書かれていることなんだから、
それを実践すればよく 、4種類の呼吸法などと言う 実際には具体的に何も示されていない呼吸法なんか考える必要もないのです。