なぜ、アウグスティヌスは「財政の達人」になれたのか?
それは彼の「強烈な意思」が背景にあったとしか言いようがない。
「男は賢いほうがいい、女は美しいほうがいい」とするのであれば、
彼の皇帝の器は「十分」だったと言って問題はない。
国家財政が悲鳴を上げたときに終末思想や権力批判が起きるため、
それを封じ込める力量は群を抜いていた。