縁起の話がでたついでに紐付けしておこう。

過去に私は空を語る上で最初に『かぞえる』という行為について述べようとしていた。
そこで自然数を取り上げることにしていたわけだが。
自然数とはそもそも何なのか。
これについては様々な定義があるわけであるけれども、まず真っ先に取り上げられるのはペアノの公理だろう。

PA1 1は自然数である。
PA2 どんな自然数nにたいしても後続数n´(エヌプライム)が存在しそれは自然数である。
PA3 どんな自然数nにたいしてもn´≠1が成り立つ。
PA4 どんな自然数m,nにたいしてもm´=n´ならばm=nである。
PA5 自然数nに関する述語P(n)で、(a)(b)が成り立つとする。
    (a)P(1)である。
    (b)どんな自然数kにたいしてもP(k)ならばP(k´)である。
    このときどんな自然数nにたいしてもP(n)が成り立つ。

とりあえずはPA2。
これはどんな自然数nにも後続となるn´という自然数が存在することを言っている。
言い換えれば、どんなPにも¬Pが存在する。

ちなみにPA2だけではnとn´は違うものであるとはいえない。
PA1〜PA4を組み合わせることでn≠n´になる。(ちなみにこの時点で自然数ともいえる数列はできてるわけだがPA5はその数列を1本にするためにある)

自然数という構造のなかに縁起がある、ともみえなくないかな?
ここで注目すべきなのは、明らかに特別扱いされている『1』とはなんなのか。