一つには愚夫所行禅、これは凡夫・外道が心念を起こさず、分別を生じないのを禅定だと思っている者だ。
二つには観察相義禅、これは小乗および三賢位の菩薩が、教えの義理を観察し思惟する分際である。
三つには攀縁如実禅、これは地上の菩薩が、非有・非空の実相が中道であるとの真理に安住して、身・口・意の動作をかりない妙行である。
四つには、如来清浄禅、これは如来の境地に入って、みずから覚った聖智が現われた相である。
(夢中問答集)