;冷静かつ客観的にみて、今後日本で(日本人の)キリスト教信者が増加する可能性は皆無であろう。

日本人は万物に霊魂が宿る感覚を持つ民族であるから一神教の価値観は肌に合わないし気持ち悪いとさえ思ってしまう。
無神論(無宗教)と思っている日本人も多いが、その多くは漠然とではあるが霊魂(死者の霊魂を含めて)を感じ取る人たちである。
それは日本人が普通に日本語を使うように、日本人の骨身に染み込んだ世界観なのだ。

アメリカで親族の葬式があって出席したが、彼ら(親戚)キリスト教徒は物を物としか解釈しないことに違和感を感じた。
俺なんかは毎日使っているマグカップにさえ単なる物以上の何か(霊魂)が宿っていると思っているのに。

唯一全能の創造主なのだから、死んでしまった死者さえ再度創ることなんて当たり前なことと思っているのだろうが、
俺のように創造主を認めず、万物は因縁因果として無常の流転の中に生じていると考えるならば、キリスト教の馬鹿らしさが骨身に染みる。

人は刹那にその人なのであって、死者が復活することなどない。
だから、今が愛おしく大切なのだ。
これは俺だけの感覚ではなく、多くの日本人の普通の感性だろうと思う。

日本のキリスト教会は今後急速に少子高齢化の時代の変化の中で衰退して行くだろう。
因みに、ストーカーの隠居の世界観は俺の目から見るとキリスト教徒の感性に極めて近似している。
ちょっと普通の日本人と違った価値観で存在を把握している。
イエスをディスってはいるものの、反イエスの感性は一神教的であって日本人とはかけ離れている。