弥勒は何たる神か、禍胎をはらむ
むささび地を動かして、風、地理を起こす
人生百年、この役に遭う

と歌われ、弥勒仏はすさまじい破壊の神として描かれている。

彼らが自称した「大明王」「小明王」という名について見ると、最近中国では明王を明経(すなわちマニ教)の明と結びつける考え方が有力であるが、どうか。

なぜなら弥勒仏は単独で出現するのではなく、天輪聖王と並んで出現すると考えられていたので、彼らは「大・小明王」と名乗ることで天輪聖王を自任していたのではないだろうか。