西洋医学はもともと信用していなかったので、漢方薬を飲んだり、青汁を飲んだりしましたが、あまり良くなりません。
その時、ふと白隠禅師の事を思い出し、Amazonで「白隠禅師 健康法と逸話」を注文しました。
その本を読むと、白隠禅師と自分の症状がよく似ていることに気づきました。
そして内観の法、軟酥の法をやってみると、少しづつ体調が良くなっていくのが分かりました。
その本には、病中こそ修行工夫の絶好の機会、との言葉がありましたので、歩く瞑想、坐る瞑想に励みました。
実家で静養していたので、時間は十分にありました。
ある時、近所を散歩していたとき、ふと「五蘊の中の行蘊、意志も無我じゃないか。私のものじゃないじゃないか。あーだこーだじたばたする必要はなかった。」
ことに気がつきました。
その日の夜、瞑想していると、この世には全く何も無く、全部自分が作っていたことに気付きました。
じっとしていれば何もない。たしかに本来無一物だ。
それ以降どんどん体調は良くなり、今では普通に生活しています。

仏教の真理は特別なものでも、神秘的なものでも無いです。悟った人間もただの人です。
達磨大師が廓然無聖と言ったことは本当です。
真理を知ると、興味が無くなるんです。ありとあらゆる事に。全て自分で作った幻ですから。
年をとったら死ぬだけです。