私は若い頃、26、27の時、東京でフリーター、一人暮らしをしていました。
仏教書が好きで、毎日読んでいました。
ある時、「これではダメだ、本ばかり読んで、坐る時間が無いじゃないか。ただでさえバイトに時間を取られるというのに。」
と思い。本を捨てる決心をしました。
100冊もなかったと思いますが、スッタニパータ、ダンマパダ、正法眼蔵随聞記、臨済録、沢木興道生きる力としてのZENを残して、全て捨てました。
しばらくして、アルバイト先の店長と上手くいかなくなり、バイトを辞めました。
よし、この際、坐りまくってやろうと思い、朝から晩まで、たまに雑炊のようなものを食べ、一日中坐りました。
その時の記憶は全く無く、とても気分が良かったことは憶えています。
2ヶ月ほど経ったころ、まだ坐っていたかったのですが、貯金も無くなってきたので、バイトを探すことにしました。

続く