3.

「あなたの敵を愛しなさい」との戒めは、「敵が不法を働くままに放置せよ、または、
その悪事を支援せよ」という意味ではない。

「敵が悔い改めて立ち返るように勧めなさい」という意味である。

「敵を愛せよ」とあるから、不法を働く相手の悪事を支援しなければならないと解釈
すべきではない。

敵が悪事と無関係なところで必要を覚えているならば、助けるべきである。

たとえば、喉が渇いたと言った場合「この人は憎たらしいから水をあげない」というの
ではなく、水を与えるべきである。

その支援は、逆に呪いとなって相手の滅亡を助長する。


もしあなたの敵が飢えたなら、彼に食べさせなさい。渇いたなら、飲ませなさい。
そうすることによって、あなたは彼の頭に燃える炭火を積むことになるのです。(ローマ12・20)