「テオーシス 東方・西方教会における人間神化思想の伝統」税込価格:4,860円

序章  東西キリスト教における神化思想
■東方キリスト教における神化思想
第一章  プラトン主義と神化思想の萌芽──東方教父思想における「神に似ること」概念の変容
第二章  ニュッサのグレゴリウスにおける神化思想──人間本性の開化・成就と神化への道
第三章  証聖者マクシモスにおける神化思想──神化の道行の動的かつ全一的かたち
第四章  デュオニュシオスの神化思想──ヒエラルキアと不知の暗黒
第五章  ディオニュシオス『神秘神学』におけるヒュムネイン(讃えること)──「彼方」の招きと拒絶
第六章  パラマスにおける神化思想──東方的伝統と独創  
■女性神秘思想における神化思想
第七章  ハーデウィヒの神化思想
第八章  マルグリット・ポレートの神化思想──源流と波紋、火と水の比喩を中心に
■ドイツ・ドミニコ会学派における神化思想
第九章  フライベルクのディートリヒの神化思想──「神の像」としての人間知性の観点から
第十章  モースブルクのベルトルトにおける神化思想──神的人間論の観点から
■エックハルトにおける神化思想
第一一章  エックハルトの「魂における神の子の誕生」教説と「神性への突破」教説
第一二章  エックハルトにおける人間神化と関係的存在論
第一三章  エックハルトの神化思想と異端断罪
■エックハルト以降の神化思想
第一四章  タウラーの神化思想──エックハルト断罪以後という観点から
第一五章  ゾイゼの神化思想──西方キリスト教におけるキリスト中心的霊性
第一六章  リュースブルクの神化思想
■近世・近代の神化思想
第一七章  クザーヌスの神化思想──神と被造物を隔てる二分法的限界と人間の完全性
第一八章  イグナチオ・デ・ロヨラの神化思想──自己無化の下降的動性による一致と涙
第一九章  スペイン神秘主義における神化思想──十字架のヨハネとアビラのテレサ

特別寄稿  闇は澄潭にその影を照らす──天地創造の場に居合わせたのは誰か