>>253
たとえば、私やあなたが狭い檻に入れられて
衣食住は与えられても、何十年も過ごさなければならないとして。

多分、想像もしたくないほど、苦しいと思う。
ひきこもりの人は、似ていてもいつでも飛び出せるということを
知っている、全然別のものです。

星野さんは、頭部だけで生きていますから、
能力として、檻(おり)に入れられており、ひきこもりの様に
飛び出す事も出来ない状態です。

星野さんは、いままで見えなかったものが見えたそうです。
母親が見えたそうです。何があっても変わらないものを見たそうです。
変わらない、繰り返される自然界もみえたそうです。

同じように自分よりも重い病気や事故で入院してくる人々を
祈る時、
すっかり回復されて退院する後ろ姿がうらやましくて
自分が惨めで、やきもきするような心を
感じて、恥ずかしく苦しく思う時、

「いのちよりもたいせつなもの」

星野さんは、聞かれても答えないと仰る。

答えられないから、表現し続けておられるのでしょう。