中山みきは、「貧乏せい」と説いた。
貧すれば鈍する、悪徳の心が生じるのは貧乏の時だ。転輪聖王獅子吼経
 引用しよう。

「転輪王も、七代目になると、正法が廃れ、世の中に、貧困が現われて、偸盗が現われた。人々は、盗んだ者を捕らえて、王に引き渡した。」

「王は、罪を犯した者を見て、こう言った。
『おまえは、どうして、人の物を盗んだのだ。』
『大王よ、そうしないと、生きられないのです。』

・・(反復)・・

「比丘達よ、これを、繰り返していく内に、盗んだ者には、王から物が与えられるという、邪まなる思いが、人々の心の中に生まれ始めた。」

「こうして、世の中に、盗みが増え始めた。それを見た転輪王は、この悪循環を絶つため、
盗人には、物を与えず、命を取るようになった。」
・・・・・・
 救済が新たな罪を生む因果をお説きになりました。その貧乏になれと言う天理王・