「聖書文献ジャーナル」は,「無冠詞の述語が動詞に先行している[表現]は主として限定詞的意味を持つ」と述べている
これは同「ジャーナル」が述べる通りロゴスを一種の神になぞらえ得ることを示している
同「ジャーナル」はまた,ヨハネ 1章1節に関し,「述語の持つ限定詞的働きは極めて顕著であるゆえに,その名詞[テオス]を特定されたものとみなすことはできない」と述べている
それで,ヨハネ 1章1節は「言葉」の性質,つまりこの方は全能の神ではなく,「神性を備えた」方,「神のような」方,「神[a god]」であられたことを強調している
このことは,神の代弁者としての役割の点で,ここで「言葉」と呼ばれているイエスが,ご自分の上位者であられる全能の神により地に遣わされた従順な従属者であることを示している聖書の他の箇所と調和している