「万が一」への準備も万端

昨年、ペガサス航空という一般旅行代理業の免許をもつ
旅行会社を一億円で買い取り、ジャパンペガサスメイトと
社名変更し旅行業を始めた。これまで会員向けに行っていた
方位旅行(縁起旅行)を自分たちの手で事業化しようという目論見である。
ところが、この新生企業の役員にも顔を出していない。
不思議な話だ。役員になっている三十鈴と、
そうでないコスモメイト(社長栂村繁郎)、
橘出版(同)、ビッグビジネス経営経済研究所(同)、
漢方薬局の武蔵野メディカル(同)、
ジャパンペガサスメイト(同、七澤公典)、
占い喫茶あたーる(西谷泰人)、
医療法人社団・北辰会(会長川嶋浩一)の七社との違いは、
深見が取り組んでいる宗教が失敗に終わった場合、
三十鈴はほとんど痛手を受けないが、
他の七社は倒産するという点にある。
三十鈴は半田一族で固められている

深見の元側近であった社員は、深見にこう尋ねられたことがある。
「何か法律上の問題が起きた場合、(役員になっていない)
僕の立場はどうなのだろうか?」
何もないと答えると、安心したように、
「よーし。もっとも、コスモメイトに万が一のことがあっても、
僕には三十鈴があるから大丈夫だ」と話したという。