深見青山の暮らしぶり

深見がよく口にし、本にも書いてある話は二つある。

一つは、「コスモメイトから一銭も給料は受け取っておらず、
宗教活動は全くのボランティア。
私は自分が経営する会社(三十鈴のこと)からの給料でやっている。
私は親の財産まで売り払って、宗教に注ぎ込んできた。
親にも私財はない。だいたい私は財布など持って歩いたことがない」
という話である。

深見の父親、半田利晴は予備校の三十鈴学苑と
時計などの商事部門を経営する三十鈴の社長である。
会社謄本でとった住所を頼りに、父親の家を尋ねると、
私財どころか西荻窪駅から歩いて十数分の南荻窪に、
立派な家がしっかりとあるではないか。
会社名義ではなく、深見の両親(半々)の所有となっている。
敷地面積は八十坪。家が建ったのは二年前。
抵当権の設定からみれば、時価四億七千万円はくだらないだろう。
購入資金はどこから出たのだろうか。
深見がコスモメイトから一切給料をもらっていないのは確かなのか。
これは、元経理担当者の証言によってすぐに覆った。

「とんでもないです。会社から毎月三百万円の給料は支払っています。
会員さんには一銭ももらっていないと高言するから、
今でも信じている人が多いのでしょうけど。
嘘を平気でつく深見さんに嫌気がさして辞めた社員もいますよ」

ついでにいっておけば、開祖といわれる橘カオルこと
徳田愛子には毎月一千万円の給料が支払われている。