私たちはこうして“はまりました”
四人の元会員の証言を紹介する。最初は東京のOLである。
「学校を卒業して、精密機械のメーカーで働いていました。
職場で好きな人ができたのだけど、失恋し、すごく落ち込んだ。
そんなとき本屋で目に触れたのが深見先生の『愛の守護霊』でした。
悪く悪く考えてはいけないとか、
積極的に自信をもって生きよとか、心のあり方が書かれていました。
それに心がひかれた。その後、五冊ばかり読んで、
葉書で申し込んで会員になりました。
それから、もし何かの霊に祟られていたらと不安になって、
十五万円払って救霊を受けたのです」
「セミナーで初めて深見先生を見ました。
神田正輝にちょっと似ていた。
二回目のセミナーでは信じてもらえないでしょうが、
突然、花の香りがしたのです。笑いを誘う話も多いけど、
先生が会場で祈る姿には感動しました。
それから、会員のサークル組織である青山塾に入り、
仕事が終わると、すぐに(コスモメイトのある)
西荻窪に行くようになりました。会社ではできないような話ができ、
みんなとワキアイアイでとても楽しかった。
救霊師になるために三百万円払うことにも、
それほど疑問を持ちませんでした。
先生を信じきっていましたからね」

注釈を加えておくと、神田正輝に似ているかどうかはともかく、
深見の顔立ちは整っているし、
近寄り難い宗教者タイプではなく警戒心を抱かせない
親しみのもてる顔つきである。