この「五行」という思弁法式は「書経」洪範の扁ではじめて世にしめされ
とはいえ その組み立てに荒唐無稽な要素が多いためか 「論語」や「孟子」には一言も触れていない。要するに「五行」説は 万物すべての現象を解明した天地の用であると初めから断定し その理由を何ら説明していない方便に過ぎないのだ。