◇証拠隠滅、虚偽有印公文書作成・同行使容疑で
 飲酒運転の疑いで男性運転手を書類送検する際、証拠の飲酒検知管をすり替えて偽造したとして、
長野県警は24日、県警千曲署の交通課長だった小林達男警部(52)と同課員だった警部補(39)、29歳と28歳の巡査長2人の計4人を証拠隠滅、虚偽有印公文書作成・同行使容疑で長野地検に書類送検した。

県警は同日、4人を停職3カ月などの懲戒処分とし、4人は退職した。

 容疑は昨年8月、同県千曲市の路上で男性の呼気アルコール濃度を測った際、ガラス製の飲酒検知管にひびが入ったため、共謀して基準値以上の値を示した別の検知管を偽造、送検したなどとしている。
小林警部が偽造を指示したといい、4人とも容疑を認めている。

 男性は罰金刑が確定。長野地検は再審請求するかどうかについて「捜査中なのでコメントは差し控える」としている。