日本で承認されていないアメリカ製のしわ取り機を医療機関などに違法に販売するなどしたとして、大阪の医療機器販売会社の社長ら2人が逮捕されました。
 医薬品医療機器法違反の疑いで逮捕されたのは、大阪市住之江区の医療機器販売会社セイルインターナショナルの社長・坂口時彦容疑者(62)と当時の販売課長・田中聡容疑者(47)の2人です。
 警察によりますと、坂口容疑者らは、去年10月から今年1月にかけて、顔のしわなどを取る日本では未承認の医療機器「サーマクールCPT」3台を名古屋市の医療機関などに販売するなどした疑いが持たれています。
この機器は、医師本人が国の許可を得れば輸入できますが、坂口容疑者らは他人の医師免許のコピーを使い、不正に輸入していたとみられ、定価のおよそ4割で販売していたということです。
 厚生労働省によりますと、この会社はサーマクールの肌にあてる箇所の部品を不正に改造して販売していて、医療機関からやけどの報告が寄せられていたということです。
 調べに対し、坂口容疑者は「輸入の事務代行をしただけです」などと話し、容疑を否認しています。