実家近くの幹線道路に、また新しいパチンコ店ができていました。午前中なのに駐車場はいっぱい。人口15万ほどの地方都市に、
19店目の開業です▼いま全国には1万2千弱のパチンコ・パチスロ店があります。店舗数は年々減っていますが、
400万をこえる台数はそう変わらず、店の大型化が進んでいます。短時間で万札が消え、
勝てば換金するパチンコはギャンブルそのものです▼賭博が禁じられている日本で、
パチンコは警察が管理する「遊技」。取り締まるどころか、警察公認で業界団体には警察OBが大挙して天下りしています。
どこでも、いつでも、簡単に賭博に興じられる。ギャンブル大国と日本が呼ばれるゆえんです▼厚労省研究班の調査で、
ギャンブル依存症の疑いがある人が国内に536万人もいることがわかりました。成人全体の約5%。男性でみれば、
1割弱に依存症の傾向が表れています。ほとんどが1%前後の海外に比べても、日本は突出しています▼賭博の野放し、
病的ギャンブラーの増大、自己責任で追いつめた末の多重債務、家庭崩壊、自殺…。世界でも最悪のギャンブル依存症大国で、
よりによって安倍政権は成長戦略の目玉として、カジノを合法化しようとしています▼新たな賭博場で儲(もう)けるのはゼネコンや
巨大なカジノ資本、利権をむさぼる官僚や政治家。一方で確実に苦しむのは庶民です(『カジノ狂騒曲』)。
健やかな社会をつくっていくためにも、多くの人びとを食い物にするカジノなんかいらない。
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik14/2014-08-23/2014082301_06_0.html

日本オリジナルの大衆娯楽・パチンコに換金行為はあるのか、ないのか。
そんな議論が今、政治の世界で熱く交わされている。

 「パチンコで換金が行われているなど、まったく存じあげないことでございまして」と警察庁の担当官。
「建前論はやめましょう」。うんざり顔の議員ら。

 高村正彦・副総裁、野田聖子・総務会長、野田毅・税調会長ら大物議員が発起人に
名を連ねる自民党の「時代に適した風営法を求める会」で、そんな堂々巡りが続いている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140825-00000036-asahi-soci