大分県警日田署とセブンイレブン:「万引き」届けた小学生6人を万引き犯にでっち上げ

 ◇経営者が警察に通報も 防犯ビデオ分析で無実発覚、形だけ謝罪

 大分県日田市のセブンイレブンで、商品の遊技用カードの袋が破れているのを店に届けた小学生6人を経営者と警察が容疑者扱いしていた。
警察の捜査で別人物が破っていたと判明し、店側が形だけ謝罪したが、父母によるとうち1人は一時学校を休んだといい、善意を逆にとられたショックは癒えていないという。

 児童の父母によると、3〜5年生の6人が7日朝、この店で買い物をした際、2袋が破られて床に落ち、一部のカードが抜き取られているのを見つけ、店員に届けた。
翌8日、コンビニの経営者が児童と保護者を呼び出し「破って中のカードを盗んだだろう」と恫喝した。
児童は「何もしていない」と否定したが、店側は警察に通報。児童6人は県警日田署に連行され個別に窃盗容疑で厳しい取り調べを受けた。

 その後、防犯ビデオの分析で6人は無関係とばれ。経営者夫婦や店長ら5人が形だけ謝罪したが、泣きじゃくる児童もいたという。

 毎日新聞の取材に対し、コセブンイレブン本部(東京)広報センターは
「経営者から『口先で謝罪した』との報告があったが、更に事実関係を確認し、きちんと対応するかも」とコメントしている。