日韓基本条約締結の際の日韓漁業協定の成立(1965年〈昭和40年〉)により、
李承晩ラインが廃止されるまでの13年間に、韓国による日本人抑留者は2791人、
拿捕された船舶数は233隻、拿捕・抑留に伴う死者は5人を数えた。
抑留者は6畳ほどの板の間に30人も押し込まれ、僅かな食料と30人がおけ1杯の水で
1日を過ごさなければならないなどの劣悪な抑留生活を強いられた。
李承晩ラインの問題を解決するにあたり、日本政府は韓国政府の要求に応じて、
日本人抑留者の返還と引き換えに、苦慮しつつも、常習的犯罪者あるいは重大犯罪者
として収監されていた在日韓国・朝鮮人474人を仮放免し、日本国内に自由に解放し
在留特別許可を与えた。