>>395
アメリカの医療費(保険負担分を除いた元々の額)が一般に日本より大幅に高いのは事実でしょう。

アメリカでは医療に掛けているコストがそもそも莫大です。
怪我や病気で病院に行ったときには、各種専門医やスペシャリストが次々に出てきます。
技術も設備もほぼ最先端のものでケアが受けられますし、量の上でも人口当たりのICU数が世界最大です。
また、日米両国に医者の知り合いがそれぞれ何人もいますが、彼らの生活が全く違う。
診なければならない外来患者の数、週当たりの手術数、どれを比べても日本の医者の方が厳しい労働環境に置かれています。

アメリカで自己負担医療費に苦しむ人が多い理由の一つは、明らかに上記のように元々の医療費が高いいことですが、
もう一つの理由は、貧富の差が激しく、貧困層の数が多いことです。
彼らは自己負担率の低い良い保険が提供される職に就くことが難しく、まして自分で保険に入ることはさらに難しい。
これはコロナによる死者が黒人に多い理由の一つとも言われています。
黒人中の貧困層の割合が大きく、貧困層は普段から健康管理が十分にできず、衛生レベルの低い住環境を強いられているから、というわけです。

このような状況なので、聞く人によってアメリカの医療費問題に関する評価が大きく割れるのは当然です。
あなたが貧困層に属すなら、公的援助の不足に苦しみ、高度な医療を提供する病院があっても、そこに行くことはできない生活になるでしょう。
逆に超富裕層なら、もう保険は入るものではなく引き受けるものになるかもしれませんね。高い医療費におびえる庶民のお金で、あなたはますます豊かになるでしょう。