オバマケアについて

全ての国民に”民間保険”に加入することを義務付けた保険制度。
民間保険に加入しなければ増税される、実質的な罰金である。
保険加入し易くするために保険会社には保険料を下げさせ、保険加入条件を緩和させた。
これでアメリカで問題になっていた無保険状態の人は大きく減った。

しかしその弊害も大きかった。
まず、自分が加入している保険会社が指定した病院でしか保険が効かない。
さらに保険会社が保険を使われては困る、ということで指定病院を減らした。
さらには病院側がオバマケア指定病院にされることを嫌って病院が自ら指定を拒否するということも多く起きた。なぜならオバマケアの場合、病院側は4割負担しなければならないから。
その為、自分の住んでいる町に保険が使える病院がないという問題が起きている。
だから自分の好きな病院を自由に選べない。評判の良い病院を選ぶことができないのだ。

さらにオバマケアでは保険料の値上げは禁止しなかった。その為、保険会社は中間層の保険を2倍近く値上げした。オバマケアで保険料は値下がりすると言っていたのに公約違反だ。
オバマケアの廃止を公約したトランプ大統領が中間層以上の人たちから支持を得て当選したのはそのせいである。
ただし、議会で反対されていまのところオバマケアはまだ廃止されていない。

さらには正規従業員50人以上の企業には会社が従業員に企業保険を義務付けたが、
企業側が正社従業員を解雇したり、パートやアルバイトなどの非正規にするという問題も起きている。