西洋諸国に行くと人の表情の暗さが嫌でも目につくようになる。特に米国の老人の暗さはこっちまで
元気を奪われるくらいだが、そういう印象は西洋人自身も持っている様である。

スイス人
「日本人ほど愉快になりやすい人種はほとんどあるまい。よいにせよ、悪いにせよ、どんな冗談でも笑いこける。
そして子どもの様に、笑い始めたとなると、理由もなく笑い始めるのである。」

ロシア人
「話し合う時には冗談と笑いが興を添える。日本人には生まれつき、そういう気質があるのである。」

イギリス人
「日本人は明らかに世の中の苦労を、あまり気にしていないのだ。西洋の都会の群集によく見かける、
心労にひしがれた顔つきなど全く見られない。頭を丸めた老人からキャキャと笑っている赤子にいたるまで、
彼ら群集はにこやかに満ち足りている。彼ら老若男女を見ていると、世の中には悲哀など存在しないかのようだ。」