去年、大阪府堺市で隣人男性を殺害したとして逮捕された男に生活保護費を不正に支給したとして区役所の課長ら4人が書類送検されました。

背任の疑いで書類送検されたのは堺市中区役所・生活援護課の課長ら4人です。

 警察によりますと、職員らは去年、隣人の唐田健也さん(当時63)を殺害した疑いで逮捕された楠本大樹容疑者(33)に対し、逮捕前の去年6月、運転免許取得のための生活保護費を不正に支給したとして市に約26万円の損害を与えた疑いがもたれています。

 免許取得の保護費は就労に必要な場合など支給条件が限られていますが、4人は就職先への確認などを取らなかったということです。

 警察の調べに対し実務に当たっていた職員2人は容疑を認めていますが課長ら2人は否認しています。

 また、職員の1人は唐田さんの肩を叩くなどした暴行の疑いでも書類送検されました。