由々しき事態だ。私が愛読している魁新聞の人気コーナー「海外こぼれ話」の質が低下している。このコーナーは他の生真面目な記事の中にあって唯一、アメリカンジョーク的なユーモアのセンスが光る面白いコーナーであった。

 しかし、それが現在、真面目な普通の記事に成り下がっているのである。文体から思うに、どうも新たに若手記者を配置して経験を積ませようとしているらしい。

 このコーナーの難しい点は一見、真面目にやっているようでどこか抜けている日常模様をユーモラスに表現している点だ。この表現方法を習得するにはアメリカンジョークを学ばねばなるまい。

 では貴方に面白い記事が書けるのかと問われるならば、私にも難しいと言わざるを得ない。そこでお薦めの本を紹介したい。

日本人のまっかなホント 出版社マクミランランゲージハウス
(このシリーズ本を読んでフムフムとアンダーラインを引くようでは失格だ)

 最近では6月24日の「海外こぼれ話 ほどほどに」が素晴らしかった。よく勉強するように。ただし、究めて不良記者になっても責任は負えない。