仕事と余暇同時に 長野で「ワーケーション」広がる
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO39927840R10C19A1L31000/

仕事と休暇の両立を意味する「ワーケーション」の環境を整備する動きが、長野県内で広がっている。
安曇野市のコワーキングスペース運営者は、オフィス利用と余暇を楽しむサービスをセットで販売。
首都圏に近く豊かな自然に恵まれた環境を生かし、働き方改革に伴う新たな需要を取り込む狙いだ。

2018年12月13日、安曇野市内で3カ所のコワーキングスペースの運営者たちが集まり、
安曇野市内の観光資源を活用したワーケーションについて打ち合わせた。
「シェアハウス高橋」を運営する吉田美穂さんは「田舎で仕事ができると同時に、
遊んで帰るという提案ができる」と語った。

3カ所のコワーキングスペースは1月からオフィスの利用に加えて、
安曇野市内の温泉の入浴券やランニングのガイド、味噌づくりなどを組み合わせた利用券を販売する。
さらに、市内の飲食店などにも呼びかけて利用できるサービスの範囲を広げる方針だ。

16年に東京から安曇野に移住し「北アルプスワークサイト」を運営する鶴飼博将さんは、
ITエンジニアとしても働く。

鵜飼さんはIT企業で働いた経験を踏まえ「(職場以外の場所で働く)テレワークが増えている。
安曇野は環境が整っており、将来の移住にもつながる」と語る。