これもリンクしとこう。

僕たちに自由意志はあるのか?
http://gitanez.seesaa.net/article/34158290.html

(以下、冒頭部分の引用)

僕たちに自由意志はあるのか?

 前触れもなく突然「自由意志」という言葉を使っているとはいえ、なにも殊更に哲学的な
考察を行おうというつもりはないのですが、こうも最近読む本のなかに「自由意志」に関する
記述が行われているのを目にしてしまうと、一言でも何か言わなきゃいけないような気にも
なったりします。

意思決定はタイミング?

 特に昨日書評を書かせていただいた池谷裕二さんの『進化しすぎた脳』で紹介されている、
2005年の『サイエンス』に掲載されたという論文のヒルを使った意思決定のメカニズムに
関する実験の結果などを知ってしまうと、果たして「自由意志」などというものは本当に存在
するのかと疑ってみたくもなります。

 この実験では、シャーレの底にいるヒルの体を棒でつつくという行為を行います。その際、
つつき方はまったく同じでもヒルには2通りの逃げ方が見られるそうです。1つは泳いで逃げる
方法、もう1つはシャーレの底を這って逃げる方法。

 では、この2通りの逃げ方の意思決定をヒルはどのように行なっているのか?ということが
問題になります。論文の著者たちは意思決定に関係しているニューロン活動をくまなく探した
そうです。

 そして、驚く発見をしたのです。

  ヒルの場合、たまたまニューロン208番の細胞膜にイオンがたくさんたまっていて、
  強い電荷を帯びているときに刺激がくると、泳いで逃げようとするし、電気があまり
  たまってない状態で刺激が来たら、這って逃げようということだったんだ。
                                   池谷裕二『進化しすぎた脳』


 これはあくまでヒルでの実験結果にすぎませんが、ちょっと想像力をたくましくすれば、
僕たちの人間の意思決定もこれと変わらないのではないかという疑問も生じてきます。