県内の火山に関する情報(2/14)
02月14日 17時04分 nhk 鹿児島 
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kagoshima/20220214/5050017862.html

県内の火山に関する情報です。

【諏訪之瀬島】
諏訪之瀬島の御岳火口では、活発な噴火活動が続いていて、今月11日から14日午後3時までに爆発的な噴火が4回発生しました。

今月11日午前11時半前の噴火では、噴煙が火口から2000メートルまで上がったほか、今月11日、12日それに13日の噴火で
大きな噴石が火口から300メートルまで飛びました。

島内に設置した傾斜計では、御岳火口直下へのマグマの上昇を示す変動は停滞していて、特段の変化はみられていません。

ただ、気象庁は、諏訪之瀬島では活動が活発となっていることから今後も噴火が起こるおそれがあるとして、噴火警戒レベル3を
継続し、火口からおおむね2キロの範囲で大きな噴石に警戒するよう呼びかけています。

【桜島】
桜島の南岳山頂火口では、13日午後4時半前に噴火が発生し、噴煙が火口から1000メートルまで上がりました。

島内の傾斜計などでは、先月22日ごろから山体の膨張を示す緩やかな地殻変動が確認され、GPSによる観測では、
去年10月ごろから姶良カルデラの地下深くの膨張を示す地面の伸びがみられています。

桜島では、姶良カルデラの地下深くにマグマが長期にわたって蓄積した状態で、火山ガスの放出量がやや多い状態で
経過していることなどから、南岳山頂火口を中心に噴火活動がさらに活発化するおそれがあります。

気象庁は、噴火警戒レベル3を継続し、南岳山頂火口と昭和火口からおおむね2キロの範囲では、大きな噴石と火砕流に
警戒するよう呼びかけています。

【薩摩硫黄島】
薩摩硫黄島では、先月7日から14日午後3時までに白い噴気が火口から1000メートルまで上がりました。

火山性地震は少ない状態で経過していて、火山性微動は観測されませんでした。

夜間には高温の火山ガスなどが雲や噴気に映って赤く見える火映が観測され、時折、噴気が高くなるなど長期的には活動が
高まった状態が続いていることから、気象庁は噴火警戒レベル2を継続し、火口からおおむね500メートルの範囲で大きな噴石に
警戒するよう呼びかけています。