足ることを知り、
わずかの食物で暮らし、
雑務少なく、
生活もまた簡素であり、
諸々の感官(感覚器官)が静まり、
聡明で高ぶることなく、
諸々の(ひとの)家で貪ることがない。

原始仏教経典 『スッタニパータ』 144

みながそれを悟れば共産主義は崩壊しなかっただろうし、
コロナがこれほど広まることは無かったろうし、
原発はそもそも稼働すらしなかったに違いない。

うまき物くはまほしく、
よきゝぬきまほしく、
よき家にすままほしく、
たからえまほしく、
人にたふとまれまほしく、
いのちながゝらまほしくするは、みな人の眞心(マゴコロ)也、
然るにこれらを皆よからぬ 事にし、
ねがはざるをいみしきことにして、すべてほしからず、
ねがはぬかほするものの、よにおほかるは、例のうるさきいつはりなり

本居宣長『玉勝間』