県内の火山解説情報(5/18) [動画あり] 05月18日 19時08分 鹿児島 NHK
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kagoshima/20200518/5050010251.html

県内の火山に関する情報です。

【口永良部島】
口永良部島では、ごく小規模な噴火が断続的に発生していますが、今月14日以降は噴火は観測されていません。

今月15日以降、白色の噴煙が最高で火口から400メートルまで上がりました。

引き続き、夜間に高温の火山ガスなどが雲や噴煙に映って赤く見える火映が観測されました。

火山性地震はやや多く、火山ガスの1日あたりの放出量は多い状態です。

地殻変動の解析結果などから、気象庁は今後、すべての住民が島の外に避難した噴火があった、5年前のような活動に発展する可能性も
あるとして、噴火警戒レベル3を継続し、新岳火口からおおむね2キロの範囲では大きな噴石と火砕流に、
また、向江浜地区から新岳の南西にかけての地域では、火砕流に警戒するよう呼びかけています。

【桜島
桜島では、活発な噴火活動が続いています。

今月15日から18日午後3時までに南岳山頂火口では爆発的な噴火が4回発生しました。

17日の午後1時すぎの噴火では、噴煙は最高で火口から2000メートルまで上がり、雲に入りました。

17日の午後7時前の噴火では、大きな噴石が最大で火口から600メートルから900メートルまで達しました。

気象庁は、今後も噴火活動が続く可能性があるとして、噴火警戒レベル3を継続し、南岳山頂火口と昭和火口からおおむね2キロの範囲では、
大きな噴石や火砕流に警戒するよう呼びかけています。

【新燃岳】
新燃岳では、火口直下を震源とする火山性地震が今月15日から18日午後3時までは少ない状態です。

火口西側斜面の割れ目で噴気や地熱の温度が高い領域が確認されていて、火山活動は高まった状態です。

気象庁は噴火警戒レベル2を継続し、火口からおおむね2キロの範囲では大きな噴石に、おおむね1キロの範囲では火砕流に警戒するよう
呼びかけています。

【薩摩硫黄島】
薩摩硫黄島では、今月11日から18日午後3時まで、噴火は観測されていません。

白色の噴煙が最高で500メートルまで上がりました。

火山性地震は少ない状態ですが、夜間に火映が観測され、時折噴煙が高くなるなど、長期的には熱活動が高まった状態が続いていることから、
気象庁は噴火警戒レベル2を継続し、火口からおおむね1キロの範囲では大きな噴石に警戒するよう呼びかけています。