北アルプス焼岳で火山性地震「空気振動ともなう」急変の可能性も… 2019年10月18日 12時26分 @ハザードラボ
https://www.hazardlab.jp/know/topics/detail/3/1/31633.html
https://www.hazardlab.jp/contents/post_info/3/1/6/31633/Yakedake01s2010.jpg
国の特別名勝・特別天然記念物である長野県松本市の大正池からのぞむ焼岳(Wikimedia Commons)

長野県と岐阜県にまたがる北アルプス唯一の活火山である焼岳(やけだけ)では今月13日、火山性地震が12回とあいつぎ、
このうち2回は空振(空気振動)を伴うものだったことが気象庁の分析で明らかになった。

焼岳では今年7月以降、空振を伴う火山性地震があいついでおり、黒谷火口からは白い噴気が立ち上るのが確認されている。

今月13日に発生した計12回の地震のうち、午後4時37分と同58分には、空振も観測。

この3日前に行った現地調査では、火口内から噴き出すガスと地熱はあったものの、特段の変化は認められず、火山灰などの放出も
確認されなかった。

山頂付近では微小な地震が続いており、山体がわずかに膨張する地殻変動も観測されていることから、気象庁は今後、火山活動が急変する
可能性があるとして、登山の際には、ヘルメットを着用するなどの安全対策に努めてほしいと注意を呼びかけている。