県内の火山情報 10月06日 10時47分 鹿児島 NHK
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kagoshima/20191006/5050008200.html

県内の火山情報です。

【桜島】
桜島では3日未明、南岳山頂火口で爆発的な噴火が発生し噴石が5合目まで達しました。

夜間には、高温の火山ガスなどが雲や噴煙に映って赤く見える火映も、ときどき観測されました。

今月1日の現地調査では、火山ガスの放出量は1日あたり2000トンと多い状態でした。

島内に設置された傾斜計などの機器では、先月17日ごろから山体の緩やかな隆起や膨張の傾向がみられています。

先月30日から4日午後3時までの間、火山性地震はあわせて50回と少ない状態で経過しています。

桜島では火山ガスの1日あたりの放出量が多い状態で山体の膨張とみられる地殻変動が起きていることから、今後も活発な噴火活動が
継続する可能性があります。

気象台は噴火警戒レベル3を継続し、南岳山頂火口と昭和火口からおおむね2キロの範囲では、大きな噴石や火砕流に警戒するよう
呼びかけています。

【口永良部島】
口永良部島では、火山性地震は5回と少ない状態でした。
新岳の火口では、噴気が最高で800メートルまで上がりました。

火山ガスの放出量は先月30日から4日午後3時までの間、やや多い状態で経過していて、引き続き、小規模な噴火の可能性があります。

気象庁は噴火警戒レベル2を継続し、新岳火口からおおむね1キロの範囲では大きな噴石や火砕流に警戒し、火口から西側のおおむね
2キロの範囲では火砕流に警戒するよう呼びかけています。

【諏訪之瀬島】
諏訪之瀬島では噴火活動が続いています。
先月30日、御岳の火口でごく小規模な噴火が発生し、噴煙が火口から800メートルまで上がりました。
夜間には火映もときどき観測されました。

先月30日から4日午後3時までの間、火山性地震は少ない状態で経過し火山性微動は2回観測されました。

気象庁は噴火警戒レベル2を継続し、火口からおおむね1キロの範囲で大きな噴石に警戒するよう呼びかけています。