原潜事故想定し650人訓練 佐世保 米海軍は今年も不参加 [長崎県] 2018年11月22日 06時00分 西日本新聞
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米海軍原子力潜水艦の放射能漏れ事故を想定した防災訓練が21日、佐世保市の佐世保港赤崎岸壁などであった。佐世保市主催で17回目。

原子力規制庁や九州防衛局、県、県警などから約650人が参加し、住民の避難や被ばく線量検査の方法を確認した。

市は外務省を通じて米海軍に参加を要請したが、今年も応諾されなかった。朝長則男市長は「情報交換の訓練だけでも本来は必要だと思う。
今後も要請していく」と話した。

訓練では、岸壁から500メートル圏内の住民ら約30人が消防の車などに乗り、高台の西地区公民館に避難。被ばくの有無を調べるスクリーニング
検査を受け、甲状腺がんの発生リスクを低減する安定ヨウ素剤について説明を受けた。

訓練に毎年参加している男性(59)は「避難の順序は身に付いた。本当に起きたときに早く避難できるかが課題」と話した。

=2018/11/22付 西日本新聞朝刊=