幅15km、厚さ5kmのマグマだまりを発見! 九州南部霧島連山に超巨大噴火の危機?
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霧島連山の地下にあるマグマだまりについて、「だいたい私が予想していたのと同じくらいの大きさです」と語るのは、『死都日本』(講談社文庫)を書いた小説家の石黒耀(いしぐろ・あきら)氏だ。

この本は、霧島連山のそばにある加久藤(かくとう)カルデラ地下のマグマが大爆発を起こすと日本はどうなるかが描かれた巨大噴火シミュレーション小説。そして、その正確な分析が専門家から高い評価を得て、石黒氏は日本地質学会から表彰を受けている。

「今、新燃岳で起きている噴火は、巨大なマグマだまりから漏れ出した数滴の滴が起こしているようなものですから、超巨大噴火の心配はないでしょう。
ただ、新燃岳は加久藤カルデラの火口縁にあり、その東と西には正断層があります。もし、南海トラフ地震などで断層が左右に開いたときには、圧力が高まっている地下のマグマが大爆発を起こす可能性があります。

また、今回の調査で加久藤カルデラの南東の端にマグマだまりがあることがわかりましたが、私は加久藤カルデラの真ん中まで調査してみると、もっと大きなマグマだまりがあると思っています。

加久藤カルデラは巨大噴火する力がないといわれてきましたが、今回、巨大なマグマだまりが見つかったことで、いつ爆発が起きてもおかしくなくなりました」(石黒氏)