地球温暖化、あるいは気候変動に関して2

過去の気候変動調査を通じて、現在の地球上で継続している現象の一つが明らかになっている
それは海洋の大循環で熱塩循環といわれている
これは海水の塩分濃度の差が循環を起こすための要素となっていて、なおかつ
地球の海洋全域をカバーするような海水の大きな流れとなっている

過去の気候変動が、この熱塩循環が停止したことにより引き起こされたのではないか
と考えている学者は存在し、現在まで残されている証拠を集めて立証しようとするも
流れが止まれば気候変動が起こることは間違いないだろうけれど、流れを止める
きっかけについては証拠不十分といった状況らしい

熱塩循環は基本的に極付近で冷やされた表層の海水が冷やされて密度が上昇し
中層の海水と同じ程度に重くなり沈むという流れが起点となっている
表層海水に対する淡水の流入量が急増し塩分濃度が低い場合に、冷やされても
沈むのに十分な密度に達しないでこの流が止まる可能性は指摘されている

過去に海面がいまより120メートルも低い時期があったとされ、それは氷河期とされている
この熱塩循環が止まったために起きたのだとすると、海流による熱の再分配が止まり
極は今より寒くなり氷が厚くなる一方で、赤道付近は海水温、気温が上昇し
海水が蒸発した結果として海面が下がったのであろうか

南極、北極エリアでは海水表層が凍ることで海水中の塩分が濃縮され
表層から中層へ海水が沈み込む現象が起きるとも考えられる
温暖化が極の付近まで及べば、表層の海水が凍る現象が起こらずに
表層海水の沈み込みも起こらなくなり、熱塩循環が止まる可能性もあるだろう

そういえば南極の氷が溶け始めたとか、どこかで分厚い海の氷が割れて
海に落ちたときの波が街に被害を与えたという映像を見た記憶がある
偏西風の蛇行、黒潮の蛇行というのも最近の話だ
すでに極地域での表層海水の沈み込みが減っていて海流が弱まっていたりするのだろうか

マッデン・ジュリアン振動(MJO)、赤道付近に雲ができる現象
40年以上前に発見された現象で、今年の台風の多さを説明しようとしていた
台風の出来方を説明するもので、数が多いことを説明できるものではない