「一億総在日化」という言葉がこの本の一つのキーワードになっている。
グローバル化のもと、自己責任ということがよく言われる。
つまりは政府が国民に、福祉国家としての機能が国民全体に行き届くとはかぎらないことを認めて欲しいということだ。
そして、福祉国家の恩恵を受けられない者は治安管理の一番の対象と見られる。
簡単に言えば、閉め出された者は準犯罪者扱いされるということだ。
それはまさに今まで在日韓国・朝鮮人の置かれてきた立場だ。
そう考えると「在日」の問題は、今後誰にでも降りかかりうる問題だ。