富士山で“スラッシュ雪崩” (動画有り) 03月06日 12時43分
http://www3.nhk.or.jp/lnews/shizuoka/3035768001.html

5日午後、富士山で“スラッシュ雪崩”と呼ばれる大規模な雪崩が確認されました。

人への被害はありませんでしたが、国土交通省富士砂防事務所では雪崩が起きやすくなっているとして、特に渓流などに近づかないよう注意を呼びかけています。

5日午後4時すぎ、富士山の標高2200メートル付近と1500メートル付近の2か所に設置されているカメラで、大規模な雪崩が発生する様子が確認されました。

富士砂防事務所によりますと、これは雨を含んだ雪がシャーベット状になって地面の土砂と一緒に滑り落ちる“スラッシュ雪崩”と呼ばれる現象で、気温が急激に
上昇し、まとまった雨が降ると起こりやすくなると言われています。

スラッシュ雪崩”が起きたのは、富士山の西側を流れる大沢川の中でも通称「大沢崩れ」と呼ばれる場所で、過去にも雪崩が確認されています。

国土交通省・富士砂防事務所によりますと「大沢崩れ」の下流には砂防施設があるため、大きな雪崩が起きても下流の住宅などに被害が及ぶ恐れはないと
いうことです。

砂防事務所ではこれまでの雨で雪崩が起きやすくなっているとして、登山客などに対し、傾斜が急な渓流などには近づかないよう注意を呼びかけています。


陸自演習場で施設管理の2人死亡 (動画有り) 03月06日 19時29分
http://www3.nhk.or.jp/lnews/shizuoka/3035775911.html

5日夜、小山町の陸上自衛隊東富士演習場の調整池で施設管理の作業に来ていた契約会社の男性社員2人が死亡しているのが見つかりました。

静岡県東部は5日夕方、大雨となって演習場の山側には土石流とみられるあともあり警察と陸上自衛隊は2人が流された可能性もあるとみて調べています。

陸上自衛隊によりますと5日、小山町の東富士演習場では場内の市街地訓練場で、御殿場市内のビル管理会社の72歳と68歳の男性社員が自衛隊員と
ともに施設管理の作業を行っていました。

天候が悪化したことから午後4時過ぎに作業を終え、2人は車に乗って訓練場から帰りましたが午後5時ごろになっても演習場の外に出ておらず、連絡も
とれなくなったことがわかりました。

陸上自衛隊は警察の協力も受け演習場内を捜索したところおよそ5時間後の午後10時ごろ市街地訓練場から東におよそ2キロほど離れた調整池で
意識不明の状態で倒れている2人を見つけましたが、その後、死亡が確認されました。

2人が乗っていた車はまだ、見つかっていないということです。

静岡地方気象台によりますと演習場のある静岡県東部では5日夕方、大雨となり小山町に隣接する御殿場市付近ではレーダーによる解析で午後4時までの
1時間に38ミリの激しい雨が観測されたということで、演習場の山側の斜面には土石流とみられるあとが残っていました。

また、陸上自衛隊によりますと午後4時半すぎに演習場内を車で移動していた隊員から水の流れに阻まれ動けなくなったという連絡が数件あったほか、
きょう、演習場内で土砂崩れのあとを確認したということです。

警察と陸上自衛隊では死亡した2人が大雨で流された可能性もあるとみて調べています。