富士山の登山者数 上限まとまる (動画有り) 02月15日 17時29分
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kofu/20180215/1040001709.html

世界文化遺産、富士山の保全に向けて目標とする1日の登山者数の上限が山梨県側の登山道で4000人などとする方針がまとまり、山梨・静岡両県は
上限を超える日をできるだけ減らす取り組みを進めていくことになりました。

富士山をめぐっては文化遺産としての価値を損なうとともに環境への影響も懸念されるとして、山梨・静岡両県は目標とする1日の登山者数の上限を決める
議論を進めてきました。

その結果、山梨県側の吉田口登山道で4000人、静岡県側の富士宮登山道で2000人とする方針を固め、15日富士山の保全について話し合う学術委員会で
示されました。

この中で山梨県の担当者は「吉田口登山道で登山者の動向を調べた結果、4000人を超えると局地的に著しい混雑が発生することがわかった」と説明しました。

委員からは「目標を実現するため、さらに具体的な対策を検討すべきだ」とか「入山規制を実施すると誤解されないように周知をはかってほしい」といった意見が
出ました。

山梨・静岡両県は、登山者数の目標値を望ましい登山の在り方の指標のひとつとして環境保全の報告書に盛り込み、ことし12月までにユネスコに提出する
ことにしています。