福島第1原発:東電、ベント着手遅れ 首相「おれが話す」('11.4.4 毎日新聞:リンク切れ)
http://mainichi.jp/select/today/news/20110404k0000m010149000c.html
>官邸は東電役員を呼びつけた。原子炉の圧力が上がってきたことを説明され、ベントを要請した。しかし東電は動かない。
(中略)
>「東電はなぜ指示を聞かないのか」。官邸は困惑するばかりだった。首相は「東電の現地と直接、話をさせろ」といら立った。
>「ここにいても何も分からないじゃないか。行って原発の話ができるのは、おれ以外に誰がいるんだ」。午前2時、視察はこうして決まった。

(1)菅直人元首相の調書詳報/福島第1原発事故調査・検証委員会('14.9.12 河北新報:リンク切れ)
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201409/20140912_71033.html
>「結局、ベントが必要だと言っている東電がなかなかやらないので、何でやっていないんですかという時も、説明がないというのが一番困るんです。武黒さん(武黒一郎・東電フェロー)だったと思うんですが、『分からない』と言うんです。
>現場がこういう理由で時間がかかるというなら、その理由が分かればいいわけですが、やれない、やらない、理由は分からない。そういう状況なんです」

注水中断「混乱招いた」=官邸に情報入らず―東電幹部と元保安院長聴取・国会事故調('12.3.28 WSJ)
http://jp.wsj.com/public/page/0_0_WJPP_7000-416172.html
>武黒氏は事故翌日の昨年3月12日、菅直人首相(当時)の了解を得ていないことを理由に、1号機の海水注入を一時中断するよう当時の吉田昌郎所長に伝えたことを認め、「混乱を招いたことは申し訳ない」と謝罪した。

水素爆発「聞かれたら否定」=「国民騒がせる」東電会長−情報開示、消極浮き彫り('12.8.9 WSJ)
http://jp.wsj.com/public/page/0_0_WJPP_7000-492103.html
>映像によると、昨年3月13日夜、武黒一郎フェローから本社の勝俣会長に電話があった。
(中略)
>その後、武黒フェローが水素爆発の懸念を伝えたとみられるやりとりがあり、勝俣会長は「水素の問題?それは確率的には非常に少ないと思うよ」などと発言。
>「国民を騒がせるのがいいかどうかの判断だけど。社長会見で聞かれたらそれは否定するよ」と述べた。3号機原子炉建屋は翌14日午前、水素爆発した。

3号機○爆発
https://www.youtube.com/watch?v=0S15pZvEOFk

「官邸や自分に不利なことも正直に話す」 寺田学・元首相補佐官が語る東日本大震災の15日間【5/8】('16.9.3 ハフィントンポスト)
http://www.huffingtonpost.jp/manabu-terata/earthquake_memory_b_11829156.html
>急遽決まった総理東電行きにもかかわらず、東電本店玄関口には多くのマスコミが。
(中略)
>後ろを振り向くと、各現場とオンラインで繋がっているテレビシステムがあり、その画面の中で各現場は作業を停めて総理の話を聞いていた。
(中略)
>対策本部の大部屋の廊下向かいの小部屋に移る。ここの壁にも現場とオンラインで繋がったテレビ会議システム。福島第一原発の内部が手に取るようにわかる。ボタン一つで、吉田所長と話が出来る。
>(官邸にいた今まではなんだったんだ。。。。こんなシステムがあるのなら、さっきの注水開始だって本店が知らないわけないじゃないか)

首相、東電の対応に「最悪、東日本はつぶれるという危機感が薄い」と強い不満('11.3.16 MSN産経ニュース:リンク切れ)
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110316/plc11031623250039-n1.htm
>菅直人首相は16日、官邸で元連合会長の笹森清内閣特別顧問と会談し(以下略)。
(中略)
>笹森氏によると、首相は、15日早朝に東電本店に乗り込み、東電の対応を叱責した理由について「私は原子力に強いんだ」との自負を示し、「電力事業者の危機感が薄い。もっと危機感を持ってくれないといけない」とも語ったという。