福島大生が第1原発視察 13日事業開始、廃炉を支える人材育成へ 2017年11月12日 09時30分 福島民友
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廃炉作業への理解を深め、廃炉に必要な新技術を開発する若い専門家や教員・自治体職員などの立場から間接的に廃炉を支える人材を育成したい考えだ。

13日は共生システム理工学類の4年生と、共生システム理工学研究科の大学院生約20人がバスの車内から視察する予定。第2原発も訪れ、第1原発の
損壊をイメージできるようにし、経験を新技術の開発などにつなげる。

22日も行い、約20人が参加する。両日とも放射線や除染など原発事故に関係する研究に携わる学生と、理科系教員を目指す学生が視察する。

事業の本格実施に先立ち、教員志望の学生と教員8人が7月28日に、廃炉の分析評価の研究に携わる学生と大学院生、教職員14人が10月25日に、
それぞれ先行視察した。

東電によると、第1原発を視察した人は昨年12月末時点で約2万9千人に上り、最近は学生など若者も増えているという。

福島大は廃炉に関わる研究を担い、人材育成につなげており、放射線障害の防止を監督する国家資格「放射線取扱主任者(第1種、第2種)試験」で、
同大は本年度、8人の合格者を出した。