エベレスト単独登山禁止へ 死亡事故多発で ネパール (動画有り) 1月2日 4時34分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20180102/k10011277101000.html

ネパール政府は世界最高峰のエベレストを含む国内の山について、登山中の死亡事故が多いとして単独での登山などを禁止する新たな規制を承認し、
早ければことしの登山シーズンから適用される見通しとなりました。

ネパール政府は先月28日、世界最高峰のエベレストを含む国内の山について、登山の規制を改正することを承認しました。

新たな規制では単独で登山することを禁止するほか、両足が義足の人や全盲の人などの登山も禁止するとしています。

今回の改正についてネパールのニューペーン観光相はAFP通信に対し「登山家にとってより安全になり、犠牲者も減ることになるだろう」と述べ、
登山中の事故を減らすための措置だと強調しました。

そのうえで観光相は、新たな規制はことし春から始まる登山シーズンまでに適用されることになるとの見通しを明らかにしています。

世界最高峰のエベレストでは去年、少なくとも6人が登山中に亡くなっていて、4月にはスイス人の世界的に有名な登山家のウーリー・ステックさんが
単独での登山中に滑落して犠牲になりました。

今回の規制は中国側からの登山には適用されませんが、義足の登山家からは「障害者への差別で、人権侵害だ」などの批判も上がっていて、
今後議論になることも予想されます。