県内 周辺の火山情報 (動画有り) 10月02日 19時46分
http://www3.nhk.or.jp/lnews/kagoshima/20171002/5050000445.html

先月29日から2日午後3時までの県内と周辺の火山の情報です。

【桜島】
桜島では活発な噴火活動が続いています。

昭和火口では噴火が8回発生し、このうち2回が爆発的噴火でした。

噴煙は火口から最高で2800メートルまで上がり、大きな噴石は最大で4合目まで達しました。

この期間に観測された火山性地震は71回と少ない状態で経過し、火山性微動は21回でした。

気象庁は噴火警戒レベル3を継続し、火口からおおむね2キロの範囲で大きな噴石や火砕流に警戒するよう呼びかけています。

【口永良部島】
口永良部島では噴煙が火口から300メートルまで上がりました。

この期間、火山性地震は22回と今月1日から増加し、多い状態で推移しています。

火山性微動は観測されていません。

先月29日と30日、東京大学大学院や京都大学防災研究所などが実施した観測では火山ガスの放出量は1日あたり400トンから500トンとことし4月以降、
わずかに増加した状態です。

気象庁は噴火警戒レベル3を継続し、火口からおおむね2キロの範囲で大きな噴石や火砕流に警戒するとともに、向江浜地区から新岳の南西にかけての
地区では火砕流に警戒するよう呼びかけています。

【硫黄山】
霧島連山のえびの高原の硫黄山は先月5日に火山性地震が一時的に増加しましたが、その後は少ない状態で推移しています。

また、火山ガスや熱水が関係していると考えられる低周波地震がときどき観測されています。

この期間の火山性地震は3回で火山性微動は観測されていません。

監視カメラによる観測では噴気が最高で100メートルまで上がりました。

国土地理院の衛星を使った観測では、硫黄山周辺の観測点を結ぶ距離がことし7月以降わずかに伸びていることが確認されています。

気象庁は硫黄山では火山活動が高まっていて、小規模な噴火が発生するおそれがあるとして、噴火警戒レベル2を継続し、硫黄山からおおむね1キロの
範囲では大きな噴石に警戒するよう呼びかけています。

【諏訪之瀬島】
諏訪之瀬島の噴火警戒レベルは火口周辺の立ち入り規制を示すレベル2となっています。