津田先生も恥名度が上がってよかったね

>>254のFukushima WP 2016日本語版より抜粋

112. Wakeford et al. [W2]は、FHMS が調査した小児の甲状腺がん有病率について、
事故に起因する被ばくが比較的低い地域、中程度の地域、および高い地域(Tsuda et al.の定義によるもの)に
それぞれ居住していた小児の有病率を比較することで、Tsuda et al. の論文のデータを分析している。

Wakeford et al. による分析では、線量反応関係の傾向は何ら認められなかった。
実際、被ばくが最も高い地域と最も低い地域における甲状腺がん有病率の比はわずか1.08(95%信頼区間:0.60〜1.96)
であった[W2]。

このほかにも、Tsuda et al.と小児の放射線誘発甲状腺がんに関するデータの本質的な部分には、
以下のような不一致が見られる。

(a) Tsuda et al. の論文は、放射線被ばく後、1 年〜2 年以内に過剰発生があったと報告しているが、
チェルノブイリ原発事故後の調査および甲状腺への線量がより高かった他の調査において、
3 年〜4 年以内での過剰発生は見られていない。

(b) FHMS における甲状腺がんはすべて、放射線被ばく時に6 歳〜18 歳の年齢層で発生しているが、
他の調査では甲状腺がんの誘発は小児早期(5 歳未満)に被ばくした年齢層で最も多く発生している。

(c) 測定された甲状腺の線量は、報告された高有病率と整合するには低すぎる[T6, W2]。

このような弱点と不一致があるため、本委員会は、Tsuda et al. による調査が2013 年報告書の知見に対する
重大な異議であるとはみなしていない。