ブヨブヨの白い液体、硫酸バリウムに放射線遮蔽効果、福島の住宅壁や建材に活用(7/26 福島民報)
by 東京江戸川放射線
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 県ハイテクプラザいわき技術支援センターは25日、エネルギー性の高いガンマ線の放射線について硫酸バリウムが
遮蔽(しゃへい)する効果を持つという研究成果を発表した。安価な硫酸バリウムを使って道路の側溝や住宅の壁など
の建築資材に活用できれば県民の安全、安心につながるとみている。センターは今後、民間企業と連携しながら製品化
の可能性を探る方針。

 硫酸バリウムはプラスチック製品の着色などに使われる白色顔料。セメントに比べて密度が高く、エックス線造影剤や
遮音材などにも活用される。

 センターは東京電力福島第一原発事故に伴い放射性物質が雨水などで流れ、道路の側溝などでの放射線量が高
まっている現状を改善しようと研究を開始。放射線量が半分となる場合の物質の厚さを計測したところ、セメントは
64.73ミリであるのに対し硫酸バリウムは34.97ミリで、セメントの約2倍の効果があることが判明した。遮蔽効果を
高めるために使われている、鉄分を10%含んだセメントの場合は30.06ミリで、硫酸バリウムと同程度の効果が確認
された。

 ただ、硫酸バリウムを使った材料は強度が不足する課題がある。25日にいわき市で開かれた県ハイテクプラザいわき
技術支援センターの研究成果発表会で成果を発表した吉田正尚主任研究員(47)は「壁の内側の材料などに使えば強
度の課題も克服でき、放射線の遮蔽にもつながるのではないか」と製品化に期待を寄せている。


http://www.minpo.jp/pub/topics/jishin2011/2014/07/post_10425.html