――困った市民が相談を持ちかけても、受け付けない役人が優秀ということでしょうか。

竹原 あるいは、それをテコにして、さらに利権につなげるとか。
ちょっとしたことを大々的に報道させて、そのために金を注ぎ込んで、
自分のところに金を回す、天下りする。それが事実ですよね。
医療もそんな感じです。歳をとれば、がんになるのは珍しくないと思いますが、
大々的にして大病院をつくり、薬を注ぎ込んで上前をはねていくというのがシステムであって、
余計なことをしなければ、こんなにがんで死んでいないと思います。
すべての問題が餌食にされています。
実際には、問題さえつくっているわけですけど。
何でもいいんです。思いついた人間が、その組織のなかで出世していきます。
自分たちは玄関掃除をしたり、税金の請求をしたり、ただその作業を一生懸命やっているだけ。
そのことをもって「全体の奉仕者」とはおかしいでしょ。
給料をもらうためにやっていることを「公僕」とか言っちゃいけない。