フロリダの勝利、悪夢シナリオ回避も−シニア票急増でバイデン氏有利

2020年10月14日 15:14
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2020-10-14/QI5WJRT0G1LV01?srnd=cojp-v2

シニア層の多いフロリダ州では、今回の大統領選で投票する65歳以上の有権者が歴史的数に上るとの見通しが期日前投票で示されており、
トランプ大統領にとってそれは悪いニュースに映るだろう。

  キニピアック大学が7日公表した世論調査結果によると、
民主党候補のバイデン前副大統領へのシニア層の支持率は55%とトランプ氏(40%)を15ポイント上回り、
9月初めの3ポイントからリードが拡大した。

  同大調査のバイデン氏の支持率を反映するシニア層の投票急増は、
接戦となり勝者の判定が長引く悪夢のシナリオが実際には起きず、
トランプ氏の運命が選挙当日の夜にはっきりする可能性を恐らく意味している。

  投票締め切りまで郵送票の集計を開始しない他の一部の州と異なり、フロリダ州は到着段階で開票する。
直接投票を反映する形で選挙当日の夜はトランプ氏がリードするが、
遅れて郵送分の開票が急増するとバイデン氏が優位に立ち、
法廷闘争が長期化するという「レッドミラージ=赤い蜃気楼(しんきろう)」、「ブルーシフト(青方偏移)」
と呼ばれるシナリオを民主党は恐れていた。

  しかし、フロリダ州でバイデン氏のリードが決定的となり、
11月3日のうちに同州の勝敗が判定される場合は、そうした事態は回避される公算が大きい。