トランプ政権の「悪い警官」が語る勝利の方程式、WTOなど改革追求
Shawn Donnan
2019年12月3日 18:46 JST
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-12-03/Q1X0OYT0G1KW01
米国が脱退をほのめかした万国郵便連合で制度改革にこぎ着け
国際機関は米国を貯金箱のように扱う−ナバロ氏インタビュー

米国は今年、万国郵便連合(UPU)からの脱退をほのめかし、中国などからの配送料金値上げを各国が
独自に設定できる制度合意にこぎ着けた。ナバロ氏には静かな勝利だったが、これは始まりにすぎない。
  インタビューに応じたナバロ氏は、このUPUでの勝利について、WTOや国際通貨基金(IMF)、世界銀
行などさまざまな国際機関で改革を追求していくモデルケースだとの認識を示した。
  同氏は「これら国際機関は何十年もの間、われわれを貯金箱のように扱っても何もとがめられないままだ。
トランプ大統領の就任前に、これに対応した人は大統領執務室にも国務省にも連邦議会にも誰もいない。
米国が受ける影響が小さ過ぎたからというわけではない。こうした国際機関に効果的に対処する方法を知ら
なかったからだ」と述べた。

WTO改革に向けた取り組みは、通商問題などで対立する中国への対応に比べれば二次的な優先課題
だが、トランプ政権が挑み続ける大きな闘いの一環だ。
  「米国人労働者に対し行われている全ての誤りを正すという観点で、通商政策に関して言えば、マラソン
を走るようなものだ」とナバロ氏は語った。
Trump’s Trade ‘Bad Cop’ Thinks He Has Found a Winning Formula(抜粋)