グレタさん礼賛一辺倒に見る「ポピュリズム」と「ナウシカ現象」 
https://www.dailyshincho.jp/article/2019/10110801/?all=1
「ドイツではこの運動が政治的な色合いを強めています。再生可能エネルギーを推進する『緑の党』に
とって、デモに参加する子どもたちは未来の票田。投票権を16歳まで引き下げるべきとも主張している」
(在独の作家・川口マーン惠美氏)

「デモへの批判が許されない空気はもはやポピュリズムに近い。しかも、グレタさんの活動は大人への
憎しみに満ちたものです。ドイツでは1960〜70年代にかけてナチスを糾弾しなかった親世代を若者が
攻撃しましたが、それと似た世代間闘争が煽られているように感じます」

https://www.dailyshincho.jp/article/2019/10110801/?all=1&;page=2
唐沢氏もグレタさんが口にする大人たちへの憎悪を疑問視する。

「温暖化問題を巡っては、世代間の対立よりも、先進国と新興国の対立の方が根深い。いち早く産業革命を
成し遂げて豊かな暮らしを享受する先進国に対して、新興国はいまだ発展の途上にあります。そんな国々に
自然を破壊するな、化石燃料を使うなと説いても納得するはずがない。新興国で貧困にあえぐ子どもたちの
未来は一体どうなるのでしょうか」

さらに、評論家の呉智英氏も手厳しい。

「仮に人間の生活が化石燃料を軸とするものから、クリーンなエネルギーによるものに変われば、そこに
莫大な利権が生まれます。たとえグレタさんが純粋な気持ちで活動していても、背後には虎視眈々と利権を
狙うエコロジストやエネルギー企業のビジネスマンが控えている。結局、グレタさんの意見は先進国の一部の
人間にとって都合の良いことばかりなのです。さらに、エコロジーは限りある資源をどう分配するかという問題に
行き着く。これは極めて政治的な課題で、綺麗ごとではなく妥協と忍耐で解決するしかありません」